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逆求人型サイト

【なぜ?】内定を得たいなら面接で自分の意見を主張するな! ~自己主張と企業が求める内容は違う~

このページにたどり着いていただいた皆様、本当にありがとうございます

某大学の現役キャリアセンター係長のしげです。
学生や同僚からは、「しげさん」と呼ばれています。
銀行員から大学職員になって10年目で、キャリアセンター係長として毎年200人以上の就活生に対して、内定を得る為のアドバイスをしています

【運営者実績】-----------------------------------------
◯自身の内定獲得数18社、志望企業上位の大手銀行へ入行
◯毎年200名以上の就活生にアドバイスをしています
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しげさん
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目次

≪この記事で解決できる悩み≫

★ 企業に何をアピールすれば正解なのかわかりません!

 

★ 企業はどんな人材を必要としているのかわかりません!

 

就活生A
自己PRや成功・失敗の体験を考えていますが、企業にとって何が正解かよくわかりません!
就活生B
企業は、いったいどんな人材を必要としているのでしょうか?

 

しげさん
皆さんの好きになる人が異なるように、好感を受けるアピールの内容は企業によって若干違いますので、正解はありません。でも、よりどころが欲しいと思います。私は逆求人サイトに登録して企業の反応を確かめてみることをお勧めします。文部科学省の調査によると、採用活動に活用したwebツールとして、約12%の企業が逆求人サイトを活用しているようですよ。

 

前回は、就活のための勉強方法(インプット⇒アウトプット)、逆求人サイトの簡単な紹介をしました。

アウトプット
【就活生必見】体験を積んだら、言語化してみること ~アウトプットの質が内定への明暗を分ける~

続きを見る

 

 

アウトプット前提のインプットを続けていきながら、意識してほしいことがあります。

 

「あなたの考えているアピール内容は、あなたが入社したい企業が求めるものになっていますか?」

 

内定を得たいのであればESや面接は、あなたの言いたいことを言う場ではありません。

 

今回は、有名就活サイトや経団連の調査から、企業は何を求めているのかを知り、企業への具体的な回答を考えます。

 

そして、あなたが考えた内容をチェックしてもらうために、逆求人サイトを紹介します。

 

あなたがアピールしたい内容は、あなたが入社したい企業が求めるものですか?

前回は、次のようなお話をしました。

・インプットが3割、アウトプットが7割(アウトプットを前提としたインプット)

・自分が納得できるアウトプットになるまで繰り返すこと

・アウトプットを誰かにみてもらう機会を持つための逆求人サイト

 

ここで重要なことは、あなたが企業にアピールしようと思っている内容が、企業側が求めるものになっているかどうかということです。

 

ESや面接を通して、企業側にあなたのことを必要だと思ってもらわなければ、内定をもらうことはできません。

 

まずは、一般的に企業が求めていることを書いてみます。

企業が求めていることを認識しましょう。

 ※リクナビ「就活準備ガイド」参照

 二次面接では、学生のどんな点をみていますか?(n=333、複数回答)

二次面接で企業が見ているポイント

・企業とのマッチ度(66.1%)

・入社意欲(64.0%)

・会話力、論理的思考能力などの学生の特徴(53.5%)

・企業や事業に対する理解度(43.5%)

・将来のビジョン(38.1%)

 

少し抽象的で難しいので、実際の面接でのどんな質問でそれぞれのポイントを見ているか、それぞれ3つ例に出します。

あなたなりの回答を書き出してみてください。

※リクナビ「就活準備ガイド」参照

ポイント

・入社してやりたいことを教えてください。

・10年後のあなたは、どうなっていますか?

・学業以外に最も力を入れていることを教えてください

 

入社意欲

・これまでの人生で「われながらすごいことをしたな」というエピソードがあれば教えてください。次に、大きな失敗をしたエピソードがあれば教えてください。

・好きなことは何ですか?そのためにこれまで何をしてきましたか?その結果、得られたものは何でしたか?

・自身の長所と短所をどのように把握していますか?それを今後どう生かして生きていきたいですか?

 

ポイント

・当社の強みをどのように考えていますか?

・業界の近未来予測をしてください。

・入社したら、どの部門でどのような仕事をしたいと考えていますか?

 

将来のビジョン

・5年後、10年後の自分の姿をどのように考えていますか?

・当社入社後の将来ビジョンを教えてください。

・あなたの将来設計を教えてください。

 

あなたなりの回答は書き出してみましたか?

次は、実際の面接での質問例に、一部ですが具体的に回答を考えてみたいと思います。

あなたが考えた回答と比べてどのように違うのかを考えてみてください。

 

しかし、ESや面接を評価するのは人ですので、正解がはっきりあるわけではありません。

あなたらしく、自信を持って答えられるように、繰り返し考えて、考え抜くしかありません。

 

書き出した回答は、企業が求めるものになっていますか?

 

企業の質問に対する回答例を2つ書いてみます。

(私は銀行員だったので、銀行の面接を受けていることを想定してみます。)

ただし、これらの回答例が正解というわけではありません。

あなたなりに深く考えてみてください。

★企業とのマッチ度、入社意欲

(質問)

入社してやりたいことを教えてください。

 

(回答)

私は、お金の面で将来を心配されるお客様に対して、最適な資産運用の手助けをしたいと考えております。私が高校生のとき、両親が、〇〇銀行〇〇支店(面接を受けている銀行)の窓口で資産運用について相談した際に同席したのですが、その時の担当の行員の方が、圧倒的な知識で自信をもって商品を紹介する様子を目の当たりにして、私もこのようになりたいと思っていました。両親も安心してその担当の方の話を受け入れて運用し、成功したと喜んでいました。大学生になり、資産運用に興味を持って運用しているのですが、資産運用を始めたのは、高校生のときの経験がきっかけです。お客様としっかりコミュニケーションを取って、お客様を満足させられる資産運用の提案をする仕事に従事したいと考えています。

 

(解説)

銀行の仕事の一つは、お客様から資金を預かり資金が必要な企業や人に貸し出すことです。私にとっては資金を運用することが身近だったので、このエピソードを話しました。実際に行ったことのある、面接を受けている銀行の対応を話したので、具体的な話ができ、面接官にもわかりやすく伝わったと思います。銀行の一般的な仕事を調べたうえで、面接官が想像しやすい話をすることがポイントです。

 

★学生の特徴

(質問)

これまでの人生で「われながらすごいことをしたな」というエピソードがあれば教えてください。次に、大きな失敗をしたエピソードがあれば教えてください。

 

(回答)

私は高校時代、全国大会常連校のサッカー部に所属していました。所属部員が120人程度で、チームはA~Fまで6段階のレベル別になっていました。中学校時代の有名選手も多く所属しており、競争は熾烈でした。私は、入学当初Fチームからのスタートでしたが、レギュラーであるAチームに入りたいと強く思っていました。国内外のプロサッカー選手のボールのもらい方や動き出しを研究し、ボールの蹴り方から試合運び、メンタル面など、ライバルと比べた自分の弱点や長所を伸ばす練習を繰り返し続けましたし。その結果高校1年生が終わる頃にはCチームに、高校2年生の秋にはAチームに合流することができ、高校3年生のインターハイや全国高校サッカー選手権ではレギュラーとして全国大会に出場し、ゴールも決めることもできました。

次に、大学生でもサッカーを続けたのですが、失敗のエピソードがあります。それは、現状に満足してしまったということです。高校3年間を悔いなくサッカー人生を過ごすことができた事でサッカーに対して完全に燃え尽き、満足していました。それにより大学サッカーではモチベーションが低く、高校時代のように、努力して上に上がるという意欲も湧いてこず、チームにもうまく馴染めずにいました。高校時代の自分であれば追いついたボールやシュートをゴールに決めていた場面でも大学時代の自分では全く追い付かないし決められない自分になっており、情けない気持ちからサッカーを辞めようと思っていました。ただ、このまま辞めてしまえばここまで応援してもらった両親やここまで指導してもらったサッカーの指導者に申し訳ないという気持ちが出てきて、また少しずつ頑張ろうという意欲が湧いてきました。ただ大学時代では、全国大会に出場するなど大きな成果を残すことはできませんでした。しかしこの失敗から現状に満足してしまったらそこから上昇することなく衰退していく一方であること、自分は一人で生きていけるのではなく周りの支えがあるからこそ成り立っているということを学ぶことができました。御社に入行することができれば、御社の発展のために、現状に満足することなく学び続け、銀行が成り立つために不可欠な地元企業や個人のさまざまなお客様に対して、頼りにしていただける銀行員となれるように頑張っていきます。

 

(解説)

成功と失敗に関するよくある質問ですが、人によってはすごく難しい質問です。学生時代に何もしていないと思っている就活生が多いからです。何もしていないと思う人は次の点を考えてみてください。

・大きな結果を言おうとしている。背伸びしてもいいことないです。

・振り返りが足りない。本当に何もしていないですか?自分にとって小さな事でも他の人にとって凄いことというのは意外とよくあります。

・思い当たらなければ、勇気を出してこれから体験を作る。

また、失敗のエピソードは、失敗したあと「その失敗をどのように挽回したか」を話すことが大切です。そして、最後に面接を受けている会社などに結び付けましょう。

 

企業の質問に対する回答例を2つ書いてみました。

学生時代のできごとから,企業側(私の場合は銀行)の求めることを考えて回答しています。

繰り返しになりますが、あなたが作ったアピール内容は、企業が求めるものですか?

ひとりよがりの内容になっていませんか?

もう一度見直してみましょう。

 

企業が求めるものとは具体的にどんなものでしょうか?~各種調査から~

一般的に企業が選考にあたって特に重視した点は次のとおりです。

2018年度 新卒採用に関するアンケート調査」(平成30年11月・日本経済団体連合会(経団連)実施)を参考にしています。

1位:コミュニケーション能力:82.4%(16年連続で1位)

2位:主体性:64.3%(10年連続の2位)

3位:チャレンジ精神:48.9%(3年連続の3位)

4位:協調性:47.0%

5位:誠実性:43.4%

抽象的な表現が並んでいます。

まずは、あなたにあてはめるとどうなるかを考えてみましょう。

例えば、次のような感じです。

 

1位:コミュニケーション能力:82.4%(16年連続で1位)

⇒高校時代に出会った行員の対応に感銘を受けて、お客様とのコミュニケーションを大切にする銀行員になりたい。

2位:主体性:64.3%(10年連続の2位)

⇒所属していたサッカー部で、毎日課題を持って練習に取り組み、レギュラーになることができた経験から、自主的に課題を抽出し、解決していく自信があります。お客様が事業展開に困っていることがあれば、自分の課題として捉え、一緒に課題解決に向けて取り組みます。

 

ここで注意しておいてほしいのは、それぞれの企業で求めるものは違うということです。

まずは、相手(企業)のことを考えた話に持っていきましょう。

 

また、企業によっても、面接官によっても、正解というものは変わってきますが、企業に求められているかどうかを、逆求人サイトで確認してみましょう。

2020年度就職・採用活動に関する調査結果(企業等) (令和2年10月・文部科学省実施)によると、全国の企業1,000社にwebアンケートを行った結果、172社から回答があり、うち21社(12.2%)が逆求人サイトを利用した採用活動を行っているという結果がありました。

 

初めはうまくアピールできないと思います。

少しずつ企業からの反応が出てきますから、あきらめずに自分をアピールし続けてください!

 

逆求人サイトに登録して、あなたの文章が求められているものかどうかを確かめましょう。

 

あなたが企業にアピールしようと思っている内容が、企業側が求めるものになっているかどうかということが大切です。

企業によって求めるものは違います。

繰り返しになりますが、ESや面接を評価するのは人ですので、正解がはっきりあるわけではありません。

あなたらしく、自信を持って答えられるように、繰り返し考えて、考え抜いてください!

少しずつ内定に近づいていきます。

次回は、「逆求人型サイトに登録してみよう! ~その自己PR、本当に求められてる??~」というタイトルで、もう少しくわしく逆求人サイトについてお話してみます。

 

  • この記事を書いた人

しげさん

就活内定の請負人@現役キャリアセンター係長 「就活の始め方を制した者が、内定を制す」をモットーに毎年200名以上の就活生を相手に内定に向けたアドバイスをしています。 偏差値49の中堅地方大学から志望人気ランキング企業トップになる銀行へ内定を得た自身の経験を活かしながら、指導にあたっています。就活生に役立つブログを運営していきます。▲経歴:大手銀行員→大学職員(10年目)▲目標:毎年このブログ訪問者から内定者1,000人以上輩出すること。

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